2008年1月2日水曜日

要領

2007年、
いろいろな変化が自分にあった年でした。
異文化で働いた経験、幾つかのいい出会い。
医者という意味でのトレーニングは勿論勉強になりました。それ以上にチーム・人を動かすことと、折衝、医療の裏方さんのことを学んだと思います。英語はまだまだです。。。

もうすぐ30歳になりますが、いつまでも青いことを言います。
ここ近年、他人のことに感動して涙腺がうるむこともありますが(年とともにゆるくなっている?)、自分のことでうれし涙、悔し涙を流すことがことがなくなっています。学生時代のアツさはどこに行ってしまったのでしょう。ここ近年で一番それに近かったのは、沖縄で働けると決まった時かな。
いまやっている職業に不満はありません。医者をやめることは絶対にありません。遣り甲斐もあります。ここ一年で履歴書に書くことがとても増えてきたことも確かです。いい経験をいっぱい積んでいる証です。ただ、涙を流すほどそこまで一生懸命やっているかな?こんなそこそこ楽しく幸せな生活でいいのかな。要領のよさが逆に仇となっています。こんな人生でいいのかな。こころがさび付いちゃうよ。

今年まずは3月20日のマッチデーが一つの山場。夢であったアメリカでのトレーニングが決まります。hungryにfoolishに追い求めたものです。でもゴールではもちろんありません。
そしてもし行くことができるのならば、また医者組織の底辺から再スタートです。そこで一人一人の患者さんに全力を尽くしていきたいです。そこが僕らの存在意義。いつもJAMAという米国のジャーナルの言葉を考えます。"Patients are always our top priority." 反省です。

また、僕の尊敬する幾人かの医師は言います。医者は心の中にいつまでも光り続ける患者さんとのやり取りがあるといいます。だからあんなに働けるんです。
僕にはそんな経験はかろうじて一人あるかないかです(0.1人くらいかな)。主治医だったM先生にはとてもとてもかないません。99%の熱傷。あの時は一生懸命でした。僕が他の病院に移った後、生きて退院したそうです。信じられないほどの医療スタッフの努力・医療費・患者さんの頑張りです。あれは奇跡です。ぼくはまだまだ修行が足りません。

自分の良心に正直に、誠実に。心を込めて。謙虚でいること。国境を問わず求められる人はこうですし、自分を満足させる方法もこれです。

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